YUKI LIVE DIAC’15 at 日本武道館

“全力で走り抜けた3つのツアー”

 

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2014年10月12日の戸田市文化会館からスタートさせた、3つの全国ツアーがついに日本武道館で幕を閉じた。トータル実に57本!インターバルを挟んで、約1年以上にも及ぶ長丁場を見事に走り抜けたYUKI。「やっぱりライブって好きだし、どこまでやれるか分からないけど、これからもよろしくお願いします!」と、深々と頭を下げたYUKIにとって、この3つの全国ツアーはそれだけ特別なものがあるのだろう。

まず、最初に行われた「YUKI concert tour“Flyin’ High”’14~’15」は、オリジナルアルバム「megaphonic」以来3年ぶりのアルバムを引っ提げ、13都市を巡る全26公演のツアーを開催。コンセプトは「高く遠くへ」。YUKIミュージアムと称したポップアートな舞台装飾で“ハエ”というガジェットを軸にアルバムの世界観を見事に表現した。

次に行われたのは「YUKI concert tour“Dope Out”’15」だ。「YUKI concert tour“Flyin’ High”’14~’15」開始間もなく、アナウンスされたこのツアーは、“Flyin’ High”とは異なった趣でトリックアートな舞台デザイン、いわゆる「八百屋舞台」に初挑戦したツアーだった。

「YUKI LIVE dance in a circle ’15」ではガラっと趣を変えて、会場もアリーナ級の大きなホールで行うという、これまでとはスケールの異なったライブとなった。バンドメンバーもYUKIファンならお馴染みの豪華布陣で挑んでいる。まさに集大成なアリーナツアーになった。そんな激アツとなった「YUKI LIVE DIAC’15 at 日本武道館」ファイナルステージをレポート!

ステージはツアートラック18台分を要する巨大な円形の舞台セット。ピアノの旋律とともにその巨大な円形ステージが回転すると上段にYUKIが大歓声とともに登場。黒一色のドレスに身を包みスポットライトが彼女に向けられると、オープニング曲「プリズム」を熱唱。いい意味で期待を裏切られた選曲に驚いたファンも多いはず。

初っ端から「プリズム」で酔うと、さらに「ロックンロールスター」へと畳み掛け、「ふがいないや」で全開モードへ突入。一気に会場の熱気が上昇するのが分かるぐらいだ。

「べっちょべちょのぐっちょぐちょにしちゃうから、でも今日は自分がどうにかなっちゃいそう!」というトークがさく裂した最初のMCでは、“タモリ手拍子”で息の合った会場に「え!?練習してきたの?」と、おどけてオーディエンスを笑わせたり、1年間で50本以上をこなしてきた心境を語るなど、彼女の言葉からは様々な思いが交錯しながらも手応えと、充実感を味わってきた1年間だったように思えた。

MC明けの曲ふりとして「2階!1階!そしてアリーナ!」のコール&レスポンス。そして「YUKIと一緒に踊ってね!」と言うと4つ打ちのビートに乗って「JOY」を披露。

ステージの照明が黄昏色に変わり「誘惑してくれ」。YUKIの「手を繋ごう!」の言葉で会場がひとつの輪になった。続けて、YUKI自らサンプラーでエディットしながら、今年の夏にリリースしたばかりの曲「好きってなんだろう…涙」で会場を魅了すると、再びアルバム「JOY」から「キスをしようよ」と「ハローグッバイ」を披露し、オーディエンスをYUKIの世界へと導いていく。

錚々たるメンバーがYUKIのために集結し、生演奏でレコーディングが話題となった、映画「グラスホッパー」の主題歌「tonight」で完全に異次元の世界へ。さらに1stアルバム「PRISMIC」からメロディアスな「愛に生きて」で追い打ちをかける。

ライブはここでようやく中盤にさしかかり、円形のステージが180度回転し、巨大なスクリーンへと展開し、そこへYUKIのダンス映像が映し出される。そして、再びステージが回転し、上段にはストリングス(弦楽器演者)と5人のホーン隊が加わり一段と壮大なエンターテインメントショーへと豹変する。

後半は一転して純白のドレスに身を包み登場。冒頭は恐竜の化石衣装を身にまといながら「COSMIC BOX」を披露すると、アッパーチューンの「ドラマチック」へ。

「Home Sweet Home」ではキーボードの浦清英氏がストリングスの指揮者になりYUKIをサポート。続いて「ハミングバード」を披露。YUKIの舞と男性コーラスの大嶋氏のカスタネットが相まって、オリジナルとはひと味違った「ハミングバード」に会場は惹きこまれた。

幻想的な無数のレーザー光線がYUKIを囲むようにステージを照らし「ひみつ」を熱唱。「恋愛模様」では再びステージが180度回転し、ジャズのリズムに乗りながらコミカルなYUKIショーがスクリーンに映し出される。その間、カラフルな衣装にチェンジして三度登場。

「Hello!」では、バンドにサークルをイメージした「ドーナツ」、「UFO」、「レインボー」と名前を付け、各パートが「Hello!」を披露するコーナーがあるのだが、なぜかレインボー隊だけはYUKIのダメ出しを食らい「もうーマジでクビー!」と言われてしまう始末。しかし、最後にバシッと決めてYUKIから「プロになれるよ!」とお墨付きを貰うと会場からは温かい拍手が送られる、そして最後は会場全体で「Hello!」を熱唱。

「星屑サンセット」ではジャンプの連続で盛り上がると、立て続けに新曲「Night & Day」を惜しげもなく披露。大阪城ホールで初披露された曲だが、武道館では既にお客さんも知っていたのだろう、曲の初めから乗ってるお客さんが多かったのが印象的だった。

続けざまに、「ランデヴー」、「鳴いてる怪獣」、「ワンダーライン」と怒涛のように連打し、一気にラストへなだれ込んでいくのだが、ボルテージが上がりきったところへ「歓びの種」で一息つけるのが救いだった。天井から銀泊がステージへ降り注ぐ演出で一服すると、「次の曲が最後の最後の曲です!」、「YUKIのワゴンに乗りたいかー!」と煽って大合唱。この日一番の盛り上がりを魅せ57本目の公演が終了した。

最後にYUKIは回転するステージの端に行き「みんな大好きだー!気をつけて帰ってね!」というYUKIらしい言葉を残しステージを後にした。

 

☆ ☆ ☆

 

 

YUKI LIVE dance in a circle ’15@日本武道館セットリスト
M01 プリズム
M02 ロックンロールスター
M03 ふがいないや
M04 JOY
M05 誘惑してくれ
M06 好きってなんだろう…涙
M07 キスをしようよ
M08 ハローグッバイ
M09 tonight
M10 愛に生きて
M11 COSMIC BOX
M12 ドラマチック
M13 Home Sweet Home
M14 ハミングバード
M15 ひみつ
M16 恋愛模様
M17 Hello!
M18 星屑サンセット
M19 Night&Day
M20 ランデヴー
M21 ワンダーライン
M22 鳴いてる怪獣
M23 歓びの種
M24 WAGON

YUKI concert tour“Flyin’ High”’14~’15 & YUKI concert tour“Dope Out”’15 ライブBlu-ray、DVD
■High Times (BOXセット)
【Blu-ray】 2枚組 ESXL 77~78 \12,900+税
【DVD】 2枚組 ESBL 2428~2429 \10,900+税
■YUKI concert tour“Flyin’ High”’14~’15
【Blu-ray】 ESXL 79 \6,450+税
【DVD】 ESBL 2430 \5,450+税
■YUKI concert tour“Dope Out”’15
【Blu-ray】 ESXL 80 \6,450+税
【DVD】 ESBL 2431 \5,450+税

 

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YUKI at 岩手県民会館

YUKI史上初の“盛岡”

 

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JUDY AND MARY時代も含め、YUKI史上初上陸となった盛岡公演。「盛岡ってジュディマリ時代からそうなんだけど、初めて来ました。初上陸です。やっと会えたよー!」と、最初のMCでは感極まって涙ぐむシーンも見られたが、満場となった観客席からは温かい拍手と大歓声が巻き起こり、「こんなに来てくれるなんて思っていなかったからすごく嬉しいです!」と感謝の気持を述べると、再び会場から温かい声援が飛び交った。

そして「めんこい!」というお客さんからの声に敏感に反応するYUKI。「そうか!盛岡でもめんこいっていうんだね!北海道でも同じめんこいなんだけどーわたし、そんな言葉にすぐに反応しちゃうから・・・」と満面の笑み見せながら冗談半分に言うと会場をどっと笑わせた。

盛岡のオーディエンスは18公演目ということもあって、初めてとは思えないぐらい一曲目から熱狂的だった。そんな会場にYUKIも負けじと、いつも以上にステージパフォーマンスを繰り広げていたのが印象的だった。

「わたし、今たくさん曲を書いていて・・・」ライブ後半では新曲を書いていることを告白。会場からは驚きと期待の入り混じった歓声があがり、すかさず東京メトロのCMソング「となりのメトロ」を披露。

このカントリーロックの曲はYUKIが東京メトロのために書き下ろした曲で、「変わりゆく町並みを見て嘆くか、楽しむかは自分次第」と歌詞の意味について語ってきたYUKI。

歌の終わりには手に持っていたタンバリンを上に投げてキャッチ。そして、ステージ袖にいたスタッフに投げてそれも見事にキャッチすると、歌唱以外にも魅せるYUKIに会場は大興奮。

圧巻は「次の曲ではギターを持ってきました!」と言うと、岩手県久慈市をモデルにした「あまちゃん(朝ドラ)」のテーマ曲をロック調にバンド演奏。「あまちゃんのハチマキして出てこようと思ったけど・・」と自らノリノリだった事も告白。会場からは笑いとともに大歓声が起こり「じぇじぇじぇー!だいぶ昔ですけど・・・」と“やりきった感”のパフォーマンスはこの日一番熱いシーンとなった。

続けてバスドラムの4つ打ちリズムに乗って「鳴いてる怪獣」を披露。タテノリで会場は熱気に包まれた。

そして、最後の曲は「Oh Oh Oh Oh Oh…」と、前回のツアーから定番となったラストソングに会場が一体となって熱唱すると、2番めのサビで金テープが舞い客席が一気に華やかになった。

ラストは恒例の肉声で会場を埋め尽くしたファンに感謝の気持を伝えると、投げキッスをしながらステージを後にした。

 

☆ ☆ ☆

 

『YUKI concert tour“Dope Out”’15』schedule
3月07日(土) 神奈川 厚木市文化会館
3月08日(日) 神奈川 厚木市文化会館
3月20日(金) 東京 中野サンプラザ
3月21日(土) 東京 中野サンプラザ
3月29日(日) 奈良 なら100年会館 大ホール
3月30日(月) 滋賀 びわ湖ホール 大ホール
4月11日(土) 東京 オリンパスホール八王子
4月12日(日) 東京 オリンパスホール八王子
4月18日(土) 千葉 千葉県文化会館
4月19日(日) 千葉 千葉県文化会館
4月24日(金) 山口 周南市文化会館
4月26日(日) 岡山 倉敷市民会館
5月16日(土) 石川 本多の森ホール
5月17日(日) 福井 福井フェニックスプラザ
5月23日(土) 岐阜 長良川国際会議場
5月24日(日) 静岡 静岡市民文化会館 大ホール
6月06日(土) 青森 リンクステーションホール青森
6月07日(日) 岩手 岩手県民会館
6月13日(土) 宮崎 宮崎市民文化ホール
6月14日(日) 鹿児島 鹿児島市民文化ホール 第一ホール
6月27日(土) 東京 東京国際フォーラム ホールA
6月28日(日) 東京 東京国際フォーラム ホールA
7月04日(土) 沖縄 沖縄コンベンション劇場
7月05日(日) 沖縄 沖縄コンベンション劇場

 

YUKI at 厚木市文化会館

“Fly”からさらに深化した“Dope”

 

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「YUKIconcert tour“Flyin’ High”’14~’15」が終って約1ヶ月間のインターバルを置き、今月から新たに全国ツアー(全24公演)「YUKI concert tour“Dope Out”’15」がスタートした。

前回の“Flyin’ High”ではアルバムを忠実に再現したライブだったが―“Dope Out”ではそれをさらに深化させて、昔の曲とアルバム「FLY」との融合が、さらに進んだかたちとなっている。

そして、舞台デザインは“Flyin’ High”ときのような大がかかりなセットではなく、一見するとシンプルだが斬新なアイディアが盛り込まれたトリックアートのようなデザインで、YUKIが曲の終わりに穴の中へ落ちたり、あるいは壁の中へ吸い込まれるように消えたりと“Flyin’ High”のときとは異なった工夫が凝らされていた。

当然、曲にもアレンジが加わり“Flyin’ High”とはまた違った印象を持った曲が数曲あった。

そして、一番“Flyin’ High”のときと大きく異なるのが観客のリアクションだろう。“Flyin’ High”では様子を見ながらの観戦だったが、今回は初っ端から大盛り上がりだった。必死に盛り上げようとする熱気と一体感が半端なく、会場の空気感がより濃厚になったように感じる。

まだ始まったばかりの「YUKI concert tour“Dope Out”’15」だが残りあと22公演。秋にはアリーナツアーも控えていることから、これから先何があるか分からない。ひょっとしたらツアー後半には新曲の発表があることも十分に考えられるし、ツアーの前半と後半では観客の反応も変わってくるだろう。

焦らずじっくりツアーを楽しんでいきたい。

 

☆ ☆ ☆

 

『YUKI concert tour“Dope Out”’15』schedule
3月07日(土) 神奈川 厚木市文化会館
3月08日(日) 神奈川 厚木市文化会館
3月20日(金) 東京 中野サンプラザ
3月21日(土) 東京 中野サンプラザ
3月29日(日) 奈良 なら100年会館 大ホール
3月30日(月) 滋賀 びわ湖ホール 大ホール
4月11日(土) 東京 オリンパスホール八王子
4月12日(日) 東京 オリンパスホール八王子
4月18日(土) 千葉 千葉県文化会館
4月19日(日) 千葉 千葉県文化会館
4月24日(金) 山口 周南市文化会館
4月26日(日) 岡山 倉敷市民会館
5月16日(土) 石川 本多の森ホール
5月17日(日) 福井 福井フェニックスプラザ
5月23日(土) 岐阜 長良川国際会議場
5月24日(日) 静岡 静岡市民文化会館 大ホール
6月06日(土) 青森 リンクステーションホール青森
6月07日(日) 岩手 岩手県民会館
6月13日(土) 宮崎 宮崎市民文化ホール
6月14日(日) 鹿児島 鹿児島市民文化ホール 第一ホール
6月27日(土) 東京 東京国際フォーラム ホールA
6月28日(日) 東京 東京国際フォーラム ホールA
7月04日(土) 沖縄 沖縄コンベンション劇場
7月05日(日) 沖縄 沖縄コンベンション劇場

「YUKI concert tour“Flyin’ High”’14~’15」から読み解くもの

YUKIは「真のロックンロール!」

 

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思い返せばニュー・アルバム「FLY」が出た当初賛否両論が起きた。「もっとロックな方が良かった」、「JAM時代のようなロックを期待していた」、あるいは「ポップ過ぎる」、しまいには「微妙・・・」等々、それらは「たまたま自分の好みに合わなかった」という取ってつけたような主張に過ぎない。

ファンと単なるリスナーとの違いは何か?はっきりとした定義があるわけではないが、二次的思考ができるかできないかであろう。

二次的思考というのは、表面上だけで物事を捉えるのではなく、ありとあらゆる情報から方程式を組み立て答えを導き出すというものだ。一方、一次的思考は底が浅く単純な考えで安易に答えを出す傾向にある。

例えば、「この曲は好きじゃないから聴かない」は一次的思考で、「なぜ今この曲なのか?この曲で何を表現したいのか?この曲のジャンルはあまり聴かないけど、ライブで聴いたら違った印象があるかも知れないし、違った世界があるのかも知れない」というのが二次的思考である。

YUKIは「歌」と「踊り」、この至極当然でシンプルな取り合わせを「FLY」に詰め込んだ。ライブでは「観客」という不確定要素が交わることで様々な化学反応が起こる。

そして、「エニィタイムダンス!」というキーワードを使い観客を乗せる。それこそYUKIが生きる道であり、進むべき道なのだ。ジャンルという音楽構造の中だけで生きるのではない、そもそもYUKIという存在自体に意義があるのだ。

彼女の歌う曲はポップスだが、髪を振り乱し顔をくしゃくしゃにして歌う姿はロックンロールそのものだ。YUKIの場合、楽曲だけでジャンルを語る事はできないし語ってはいけない。彼女は真のロックンロールであり本物のロックシンガーなのだから・・・。

 

YUKI at 仙台サンプラザホール

「青葉城恋唄」

 

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1月28日。小雪が舞うなかセミファイナルとなった仙台公演を観てきた。最後の影アナが流れると客電が落ち、スクリーンに映像が映しだされる。ライブは「Y・U・K・I」のオブジェをYUKI本人がハンマーでたたき壊すシーンから始まる。そして、映像は逆回転を始め元の姿に戻ると、ステージ中央から巨大な「Y・U・K・I」のオブジェに乗ってYUKIが登場。

Uの字のカーブになってるところに寝そべりながら、オープニング曲「誰でもロンリー」を披露。“誰かのアイドル”のフレーズでオーディエンスが拳を振り上げる動作はすっかり定番となった。

2曲目は間髪入れずに「JOY」が続く。馴染みの曲にオーディエンスがヒートアップすると、3曲目はふたたびアルバム曲「Jodi Wideman」を熱唱。ハンドクラップでリズムをとるとタテノリでピークに到達する。

「仙台のみなさんこんばんは!YUKIです」「Jodi Wideman」を歌い終えると、恒例となったMCコーナーへ突入。しかし、この日は冒頭で言葉が詰まってしまう場面が見られた。公演中止と延期になってしまった事を詫びるYUKI。だが、「エアーハグ!」と冗談を飛ばし、いつものYUKIに戻った。そして、YUKIいわく念願の「青葉城恋唄」を即興で熱唱。「ちゃんと練習しておけばよかった キー間違えました」と、後悔するも満足気な様子。続けてアルバム「FLY」ついて語り、気になる髪飾りのハエ(人の髪の毛で作られた)にも触れた。

「この会場は良いですね みなさん近いですよ!良く見えます みんなの声が聞きたい!」というと、「3階!2階!そして、1階!」のコール&レスポンス。その後、スクリーンに環ROYと鎮座DOPENESSの2人が映し出され、ヒップホップナンバーの「波乗り500マイル」へと続く。

YUKIミュージアムのオブジェに掛けられているベールを取りながら歌い、最後には大きなオブジェ(ユキンコ)のベールを取って「相思相愛」を歌うと、YUKIの代表曲とも言える「プリズム」も披露。もうこの曲の説明は不要だろう。

スローテンポな「君はスーパーラジカル」と続き、8曲目は一転して宝石のようなオブジェに座って「It’s like heaven」の世界を演出。曲の最後には「会いたい時 私を呼んで・・・」で、YUKIが「コール・ミー!」と催促すると、すかさずオーディエンスが「ユキ―!」と叫ぶ。

前半最後の曲は「ティンカーベル」だ。お馴染みの「joy to the world~」をみんなで大合唱。

ここで一旦、YUKIとバンドメンバーがステージ袖に消え、スクリーンに“おとぎ話”のイメージ映像が流れる。そして、コミカルなゲーム音に変わると、ステージ中央からふたたび黒い衣装に身を包んだYUKIが登場し「スリーエンジェルス」を披露。ゲームの中に入ってしまった女の子が“スリーエンジェルス”を探すストーリー展開が印象的だ。

「長い夢」「わたしの願い事」を立て続けに歌い「ポートレイト」と続く。曲のタイトル通りに額縁が下りてきて、その額縁の中で歌うYUKI。そして、「ワンダーライン」「ランデブー」へとなだれ込んでいく。

圧巻はなんと言っても「STARMANN」だろう。間奏で激しく舞うと、勢い止まらずステージセットを蹴りながら舞うYUKI。曲の雰囲気からは想像できないほどの過激なアクションでオーディエンスを魅了すると、続けて「坂道のメロディ」を披露。

そして、スカジャズのイントロが流れると客席に向かって軽くお辞儀をし「カ・リ・ス・マ in the dark」が始まる。曲の後半には銀色の紙吹雪が舞い“美しい世界”を演出。

本編ラストは「fly」。ステージ上はキーボードの伊藤隆博氏とYUKIだけになり、ホール全体にYUKIの声が響き渡り、最後は静寂のなかステージ中央へ消えていくYUKI。その後大きく鳴り響く拍手。

休む間もなくティンカーベルのコーラスでアンコールを始めるオーディエンス。「アンコールありがとうございます。」と、ふたたびYUKIが登場。ここでバンドメンバーの紹介。キーボードの伊藤隆博氏がユキンコギンコをテルミンに改造。するとYUKIが「私に黙っていつの間にか作ってたみいです 著作権料ちょうだい!」という鋭いツッコミが入る。

そして、アンコール1曲目は「真夜中の恋人」。「もう一曲歌ちゃっていい?」というと、初お披露となる曲「口笛」を仙台バージョンで披露。次のツアーではセットリストに入ってくるだろう。と言うより演って欲しい曲だ。そして、ギターを持ちロックナンバーを演奏。「私、ロリータバンド出身なんで・・・」というと会場は大爆笑。「ギター弾けるんですよ!なんか新人バンドみたいな演奏でしたけど・・・」と言っていたが、かなりロックなナンバーでオーディエンスのノリも良かった。

その後、「鳴いてる怪獣」が続き。最後の曲「はみだせ ラインダンスから」ではロールテープが舞いボルテージが最高潮に達した。

ラストは、いつものようにマイクを使わず感謝を述べると、大歓声なか惜しまれつつステージを後にした。

 

☆ ☆ ☆

 

 

「YUKI concert tour”Flyin’ High” ’14~’15」セットリスト

M01 誰でもロンリー
M02 JOY
M03 Jodi Wideman
~MC(青葉城恋唄)~
M04 波乗り500マイル@YUKI Feat. KAKATO
M05 相思相愛
M06 プリズム
M07 君はスーパーラジカル
M08 It’s like heaven
M09 ティンカーベル
~映像~
M10 スリーエンジェルス
M11 長い夢
M12 わたしの願い事
M13 ポートレイト
M14 ワンダーライン
M15 ランデヴー
M16 STARMANN
M17 坂道のメロディ
M18 カ・リ・ス・マ in the dark
M19 fly
Encore
~MC~
EN01 真夜中の恋人
EN02 口笛
~MC~
EN03 鳴いてる怪獣
EN04 はみだせ ラインダンスから

YUKI at 福岡サンパレス

YUKIも負けていられないから・・・

 

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1月10日。福岡サンパレスで行われた2015年最初のライブを観てきた。「みなさんこんばんは!YUKIです。福岡は2年ぶりですね。久しぶりのライブなのでお客さん来てくれるかなって、心配だったんだけど、今日はこんなにも沢山来てくれてありがとうございます。」と、立て続けに3曲歌い終えたあと恒例のMCコーナーへ突入。「福岡の人って凄いね!YUKIも負けていられないから・・・負けないよ!」と鼓舞するように福岡のオーディエンスを盛り上げるYUKI。年明け早々のライブは昨年の勢いそのままに始まった。

セットリストに大きな変更はなかったが、1曲目と2曲目が間髪入れずに続いたのが2014年バージョンと違うところだろう。そして、3階!2階!1階!とコールアンドレスポンス後に、環ROYと鎮座DOPENESSのユニット「KAKATO」とのコラボ曲が続く。

前回のオリジアルバム「megaphonic」から2曲ほど選曲されているのだが、ズバリ言って5曲目に披露される「相思相愛」はFLYに収録されるべき曲だったのでは?と思わせるほど今回のアルバム「FLY」によく馴染んでいる。ライブで聴いた印象は「YUKI tour“MEGAPHONIC”2011」のときとは明らかに違うのだ。

本編ラストは「fly」。それまでの熱気が一転して、静寂に包まれたホールに振子時計の音が鳴り響くと、会場全体が「fly」の世界へと入っていく。そして歌い終えると深くお辞儀をし、ステージ中央へ消えていくYUKI。すかさずティンカーベルのYUKIちゃんコールでアンコールを始めるオーディエンス。

アンコールが明けると走りながら登場し、恒例となったタモリ手拍子で博多名物明太子を頬張ると、「タモりさん好きなんですよ!タモリさんて博多出身ですからね!」とタモリさんを大絶賛するが・・・「なんでこんなことやっているかというと、この後の段取りをすっかり忘れてしまって・・・あ!そうだ、そうだ、思い出した。みんな胸の中に小さな怪獣を飼っているよね、今日は怪獣を外に出してYUKIと一緒に飛んでくれない?」というと「鳴いてる怪獣」を披露してくれた。最後は「はみだせ ラインダンスから」の曲で会場が一体となり興奮さめやらぬまま、今年最初のライブは幕を閉じた。

2015年。福岡サンパレスで再スタートをしたYUKIだが、昨年に引き続き2時間半全力で歌う姿はまさに「飛んでるYUKI!」と言えるだろう。今年はどんな年になるのか分からないが、YUKIから目が離せない1年になるのは間違いなさそうだ。

 

☆ ☆ ☆

 

 

『YUKI concert tour’14~’15』
2014年
10月12日(日)埼玉 戸田市文化会館
10月13日(月)埼玉 戸田市文化会館
10月21日(火)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
10月22日(水)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
11月02日(日)高知 高知県立県民文化ホール オレンジホール
11月03日(月)香川 アルファあなぶきホール 大ホール
11月08日(土)新潟 新潟県民会館
11月09日(日)新潟 新潟県民会館
11月15日(土)広島 広島文化学園HBGホール
11月16日(日)広島 広島文化学園HBGホール
11月22日(土)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
11月23日(日)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
12月02日(火)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月03日(水)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月08日(月)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月09日(火)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月15日(月)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月16日(火)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月20日(土)北海道 ニトリ文化ホール
12月21日(日)北海道 ニトリ文化ホール

2015年
01月10日(土)福岡 福岡サンパレス
01月11日(日)福岡 福岡サンパレス
01月16日(金)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月17日(土)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月21日(水)東京 NHKホール
01月22日(木)東京 NHKホール
01月28日(水)宮城 仙台サンプラザホール
01月29日(木)宮城 仙台サンプラザホール

 

YUKI 「カ・リ・ス・マ in the dark」

「カリスマはどこにも見当たらない・・・」

 

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YUKIの解説によれば「カ・リ・ス・マ in the dark」という曲は、カリスマと言われる当事者の孤独のつぶやきをイメージして作ったという。決してYUKI自身がカリスマと言っているわけではないとも・・・そして、この曲を聴くと何故か泣けてくるとも言っている。現にライブでもYUKIは泣いていた。

僕がライブで聴いて一番印象が変わったのはこの「カ・リ・ス・マ in the dark」だ。YUKIが言った「泣けてくる」という感情はなんとなく自分にも当てはまるし、歌詞の「詩人は墓の前で泣いた 透き通る身体をすり抜けて」が特に印象的で、どこか切なく感じる。

因みに作曲者はワンダーラインと同じ野間康介氏で、YUKIの他にも「fumika」や「でんぱ組.inc」も手がけている。ジャンルを問わず活動されているミュージシャンだ。

スカジャズの軽快なリズムと、どことなく切ない歌詞が生むギャップがこの曲の魅力であると、ライブで聴いて気が付いた。ライブで初めて気付く事ってたくさんある。特にサビの部分でYUKIの伸びのある声が心地よく一緒に歌ってしまう。そんなファンは他にもきっといるだろう。

そして、やっぱり歌詞といい曲のタイトルといい、その発想全てがすごいしYUKIが醸しだすオーラはまさに「カリスマ」そのものだ。彼女が今まで培ってきたもの、その全てが今回のオリジナル・アルバム「FLY」には詰まっている。「カ・リ・ス・マ in the dark」もそんな曲で会心の一曲だ。

 

YUKI at 札幌ニトリ文化ホール

北海道で一番めんこいYUKI!

 

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10月12日の戸田市文化会館を皮切りに全国13都市26公演を巡る『YUKI concert tour’14~’15』は、仙台公演が延期になるというハプニングがあったものの、公演そのものは予想を遥かに超え、どの会場も大いに盛り上がった。

そして今月20日、今年最後の公演の地となった札幌「ニトリ文化ホール」初日。札幌は地元ということもあって長めのMCで盛り上がり、さらにアンコールではアレンジが加わって時間も約2時間半と、これまでの公演より長くなっていた。

「札幌は2年振りなんで、お客さん来てくれるかなって不安だったけど、今日はこんなに沢山来てくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます」と、久々の地元公演に不安をのぞかせながらも感謝の気持ちを述べると、アルバム「FLY」についても語った。「最初は4枚組になるぐらいの曲数だったんだけど、でも、こんなに聴けるかよってなるだろうから・・・」と言うと、会場から「聴くよ―!」と声が飛ぶ。するとすかさずYUKIが「本当に!?・・・もしよろしかったら(ロビーを指さして)帰りに買って帰って下さい」と、自らアルバムの宣伝をし会場の笑いを誘った。

そして、「YUKIちゃんかわいい―」の声に「会場のみなさん正解!」というやり取りは、今ではすっかり定番となった感がするが、さらに地元北海道では「めんこい」をアピール。

アンコールではちょっとしたハプニングもあった。黒をベースに赤のひらひらが付いた衣装を身に纏い再びステージに姿を現したYUKI。一曲目を歌い終えるとマイクスタンドを持ちステージ中央へ「ギターカモ~ン!」とスタッフの方へ目を向けるが誰も出てこない・・・「あ!曲順間違えた」と照れながら再びマイクスタンドを元に戻す。気を取り直してYUKIのナンバーで唯一のクリスマスソングを披露してくれた。

アンコール3曲目。ここでやっとギターの出番となる。「私ギターも弾けるんです」の言葉に会場からは大きな拍手が。「胸の中に小さな怪獣っているよね!みんなYUKIと一緒に飛んでくれるかい!」というと四つ打ちの曲を披露。歌い終わるとギターピックを客席に向かって投げ入れ、ラストはいつもの曲で締めくくった。

 

☆ ☆ ☆

 

『YUKI concert tour’14~’15』
2014年
10月12日(日)埼玉 戸田市文化会館
10月13日(月)埼玉 戸田市文化会館
10月21日(火)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
10月22日(水)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
11月02日(日)高知 高知県立県民文化ホール オレンジホール
11月03日(月)香川 アルファあなぶきホール 大ホール
11月08日(土)新潟 新潟県民会館
11月09日(日)新潟 新潟県民会館
11月15日(土)広島 広島文化学園HBGホール
11月16日(日)広島 広島文化学園HBGホール
11月22日(土)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
11月23日(日)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
12月02日(火)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月03日(水)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月08日(月)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月09日(火)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月15日(月)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月16日(火)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月20日(土)北海道 ニトリ文化ホール
12月21日(日)北海道 ニトリ文化ホール

2015年
01月10日(土)福岡 福岡サンパレス
01月11日(日)福岡 福岡サンパレス
01月16日(金)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月17日(土)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月21日(水)東京 NHKホール
01月22日(木)東京 NHKホール
01月28日(水)宮城 仙台サンプラザホール
01月29日(木)宮城 仙台サンプラザホール

YUKI at 大宮ソニックシティ

これが今のYUKIです!

 

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先月の22日23日に、宮城・仙台サンプラザホールで行われるはずが、YUKI本人の体調を理由に両日キャンセルとなってしまった。当初、所属事務所の発表によると風邪ではなく、あくまでも体調不良が原因だという。YUKI本人は直前まで公演開催を強く望んでいたが、状況が極めて厳しいとスタッフ側の判断により公演延期を余儀なくされた。

そして昨日。復帰第一弾目となった大宮公演初日。「いろいろありましたけど、YUKIは元気です!」詳しくは語らなかったものの、ファンの前に元気な姿を見せたYUKI。言葉で語るより、ライブパフォーマンスで魅せる事をYUKI本人は大切にしたかったのだろう、以前よりも増してよりパワフルになった印象がした。

「アルバムFLYを作るのに時間はかかったけど、作っている時に思ったのはYUKIは歌うとき踊りたいと思ったの、だからみんな一緒に踊ってくれるかい」と満場となった会場に向かってYUKIがロックオンすると、そこから、まさに飛ぶような勢いでアルバム“FLY”を演出する。

前半はダンサブルな曲をメインに、後半はタテノリ系で攻めるセトリになっているのが特徴だ。後半に差し掛かると馴染みのナンバーが加わり一気にヒートアップするオーディエンス。アッパーチューンが続いた後、本編ラストはアルバムタイトルになっている曲で締める。

「7枚もアルバムを出すと演りたい曲が多すぎて、時間も3時間とか4時間になっちゃうから」というと、会場から「やってー」と声が飛ぶ。「じゃあ―演っちゃおうかな!今日はギターを持ってきました」アンコールの2曲目では前回のオリジナルアルバムから選曲。自らギターを弾きオーディエンスを飛ばすと、最後の曲では会場と一体となって熱唱。

そして、最後の曲を歌い終えると「これが今のYUKIです。今日は来てくれて本当にありがとう」マイクを使わず礼を言い深く頭を下げるYUKI。アンコールを含めた全22曲を歌い上げ、約2時間を超えたライブは「ネガティブな事もポジティブに変えていこう」というYUKIからの熱いメッセージだったように思えた。

 

☆ ☆ ☆

 

 

『YUKI concert tour’14~’15』
2014年
10月12日(日)埼玉 戸田市文化会館
10月13日(月・祝)埼玉 戸田市文化会館
10月21日(火)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
10月22日(水)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
11月02日(日)高知 高知県立県民文化ホール オレンジホール
11月03日(月・祝)香川 アルファあなぶきホール 大ホール
11月08日(土)新潟 新潟県民会館
11月09日(日)新潟 新潟県民会館
11月15日(土)広島 広島文化学園HBGホール
11月16日(日)広島 広島文化学園HBGホール
11月22日(土)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
11月23日(日)宮城 仙台サンプラザホール(延期)
12月02日(火)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月03日(水)埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール
12月08日(月)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月09日(火)神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
12月15日(月)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月16日(火)大阪 フェスティバルホール(大阪)
12月20日(土)北海道 ニトリ文化ホール
12月21日(日)北海道 ニトリ文化ホール
2015年
01月10日(土)福岡 福岡サンパレス
01月11日(日)福岡 福岡サンパレス
01月16日(金)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月17日(土)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
01月21日(水)東京 NHKホール
01月22日(木)東京 NHKホール

仙台公演(延期)
1月28日(水)宮城 仙台サンプラザホール
1月29日(木)宮城 仙台サンプラザホール

 

YUKIだからこそできる何か!

YUKIの魅力ってなんだろう?

 

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キレッキレのダンスを踊るわけでもなく、今話題の「かわいすぎるローカルアイドル」のように若くもない。ましてや1000年に1人の美少女(美人)でもない?歌唱力を比べれば国内アーティストだけでも数えきれないほど上手いシンガーは居る。だが、それらを差し引いても何かが残る“その何か”がYUKIの魅力なのだと思う。

アーティストやアイドルのような、いわゆる“人気商売”の一番の問題は「飽き」だ。ファンの飽きが彼女たちを苦しめる最大の問題なのだ。その点でいうと、AKBなどはメンバー交代を行い、またはセンターが入れ替わる事で新陳代謝を促し、活性化を図っている。グループ全体に変化をもたらし「ファンの飽き」を最小限にとどめようと色々工夫をこらしている。

しかし、それも完璧ではない。毎回賛否両論が巻き起こる「メンバーの卒業」はファンを減らす原因にもなり得るし、それ自体がワンパターン化するれば、ファンに飽きられる原因にもなる。

では、AKBのような大人数のグループではない少人数で、さらに固定化されたアイドルグループやソロのミュージシャンはどうするのか?

その答えは意外と簡単で、楽曲の方向性を変えたり広げたりする事にある。変えることでファンが離れてしまうリスクは潜んでいるものの、新たに獲得できるファンの数が多ければ結果オーライなのだ。

逆に変わることを恐れ、リスクを取らずに同じ事を繰り返しているだけでは前には進まない。自ら新陳代謝を行い活性化させる事は「売れている」からこそ必要であり、また避けて通れない道なのだ。

そいう意味では、今回YUKIがリリースしたオリジナルアルバム「FLY」は“活性化”したと言える。なぜならライブ会場には初めてYUKIのライブに来た人が多くいたからだ。しかもチケットは国内アーティスト最高額にも関わらず入手困難である。

もう一度冒頭にもどるが、YUKIの魅力ってなんだろう―

そう考えたとき僕は、まだまだYUKIついて知らないことが多すぎる事に気が付いた。たかだかファン歴3、4年で語れる問題では無い事に気付いたのだ。だが、ライブに行った時はこれからも理屈抜きに精一杯応援していこうと思う。